書家「沢村澄子展」。
前回もご紹介させていただいた「ギャラリー彩園子」で行われている、書家の「沢村澄子展」にお邪魔しました。
大きい物から小さいものまで30点あまり、ほとんどが「いろは歌」が書かれているそうです(私が読めるのは一つしかなかった…)。
書を見に行く機会はあまりありませんが、今回は大迫力で、心を掴まれるものばかりでした。
降りてきたいろは歌、その祈り。
今回もご本人とお話させていただきました。
いろは歌は、2006年から何枚も何枚も書かれているそうですが、最初はあるとき頭のなかにこの歌が「降って」来たそうです。
その後、いろは歌にはお経の意味があるものだと知ったそうですが、沢村さんにとっていろは歌を書くことは祈りそのものなのですね。
切なく胸に迫る理由がわかった気がします。
書を眺めながらお茶ができます。貴重。
今回の展示は「ギャラリー彩園子Ⅰ」と「Ⅱ」と、「一茶寮」に展示されているので、「一茶寮」で書を鑑賞しながらお茶できてしまいますよ…!
「一茶寮」は土蔵の2階で、階段の下で靴を脱いであがります。
近江商人だったお家のお蔵にあったいものがそのままインテリアになっていたり、飾られていたりする、博物館みたいな特別な空間。
昔の臼を使って作ったテーブルや椅子、籠で作ったライト、恵比寿様や古本が並べられ、古い梁が置いてありそのまま腰掛けられるようになっていたり。
ふかしパンの素朴な味に癒やされる。
2つ切りくらいの分厚いパンはお隣の「盛岡正食普及会」のものを、その場でふかしてくれますので、ほくほくです。
単品でもコーヒーとセットでも頼めますが、個人的にはスープセット680円がおすすめ。やさいたっぷりのクリームスープとパンの相性がとても良くて美味しいです。
心地いいお蔵そのものの雰囲気。
かなり広いです。そして色んな椅子やテーブルがあるのでどれに座ろうか悩むのも楽しいです。
壁に文字が書いてあるのも、小さい窓に格子がかかっているのも、薄暗くて音楽がかかっていないのも、お蔵の雰囲気満載でとても素敵です。
お一人様も寛げそう。デートで行っても、お話するよりも各々本を読んだりスマホを触っていたり、空間の心地よさを楽しむほうが向いてそうです。
小道具にも萌。
小さな発見がたくさんあります。
写真では伝えきれないですが、そこかしこに古いものがあります。私みたいな古いものフェチは、面白いものをいっぱい見つけられると思います。
コーヒーの種類も実は豊富。
トラジャやキリマン、ウィンナやカフェオレなど10種類のコーヒーと、紅茶や中国茶ミルクなどもあります。だいたい500円前後。
あとはトーストやスコーン、アイスなどもあります。
「沢村澄子展」は1月13日(月)から18日(土)まで。
ぜひいろは歌を眺めながら土蔵を楽しみに出かけてみてください。