香ばしい焙煎豆に誘われる、名店カフェ。
確か私も、盛岡に来て一番最初に訪れた喫茶店はここだった気がします。
言わずと知れた自家焙煎コーヒー豆の喫茶店です。豆の販売も行っています。
クラムボンといえば宮沢賢治の「やまなし」に出てくるかぷかぷ言うあれですね。
ところで盛岡で「けんじ」といえば宮沢賢治です。盛岡市民の賢治の溺愛っぷりには驚きましたが、こちらの喫茶店も地元民に愛され、次から次に客足は途絶えません。そしてみんな常連さんなのですごいです。
古めかしい店内の汚れた感じが魅力的。
タバコでしょうか、焙煎の煙でしょうか。壁の色に年季がうかがえます。店内の道具やインテリアもみんな年代もので、とってもいい雰囲気に仕上がっています。
このお店を続けてきたマスターや店員さんが、そしてなにより訪れたたくさんのお客さんたちが作った色や香り、歴史がつまっている場所って魅力的ですね。
コーヒーはペーパードリップです。カウンターの向こうでは豆の選別を行っている店員さんの姿にほっこりします。
マスターが長年の感覚で毎日焙煎する深入りのコーヒー豆。
入口のすぐ横にはこれまた絵になる古い焙煎機があり、マスターがクラムボン特有の深入りコーヒーを焙煎しています。
驚くのは時計で時間を測っていないこと…!
何度も何度も焙煎状態をチェック(ほんとに2秒ごとくらいに!)して、目で見て、音で聴いて感覚で調整しているそうです。かっこいいわぁ…!
出来立ての豆は香ばしくって油も浮いてつやつやしています。そして知らなかったのですが、豆って焙煎すると一つ一つの豆の大きさは倍くらいに膨らむんですね!
大きさは倍になりますが、水分は蒸発して軽くなります。
苦めのコーヒーに
おいしいクリーム。
コーヒーはブレンドが5種類と、さすが専門店、ストレートが10種類用意されています。モカマタリやコスタリカ、ケニアもあり、一杯450円です。基本的に深煎りのようですね。クリームと相性が良くてがまたおいしい。。
アイスではコーヒーフロートなどの3種類。紅茶やミルクも充実しています。
コーヒーもいいのですが、チャイの隠れファンも多いらしい…。
11枚で4500円のコーヒーチケットもありますよ!
マイルドでやさしいカフェオレ。
私が苦めの深煎りが好きなのは牛乳に合うと思っているから。
なのでこちらのお店のカフェオレが好きです。
たぶん好みの分かれるお店かもしれませんが、独自のスタイルを貫いている姿勢がステキです。
アレンジはアイリッシュコーヒーとウィンナーコーヒーがあり、サンドイッチやトーストも350円くらいで種類豊富。デザートはプリンが人気のようです。
アマ、プロがこぞって集まるギャラリーでもあります。
店内でさまざまな展示が行われているとこもクラムボンの特徴のひとつですね!
現在は年末恒例の「ネコ展」開催中。
先日肴町のデイサービスと図書館が一つになった「ふきでちょう文庫」にお邪魔した時、「昔乙女倶楽部」のみなさんと、イラストレーターの千葉さんがこのクラムボンの「ネコ展」に出品する作品を作っていらっしゃいました。
みなさんの才能あふれる作品作りに影響を受けて、すっかり私も何か作りたくなってしまいました。
ということで私もネコの写真を展示させてもらっています…!
28日まで開催。
いつでも誰でも参加できます。
最終日になればなるほど展示品が増えるらしいので、個性的なネコ達にかこまれて、コーヒー飲みに行くのはいかがですか?