- 盛岡さんぽ
- > 子どもと遊ぶ
古いコンクリートの図書館。
ちょっとショックなニュースを耳に挟みました…
愛してやまない高松の池横の「盛岡市立図書館」が、改装工事するというのですー!
盛岡には昔からの建物を大事にしている風潮があり、もうバレバレだと思いますが、古いものフェチの私は、散歩に出かけてはあちこちで鼻息を荒くしているわけですが、この図書館もそれはそれは魅力的な美しく古い建物なのです。
それが建て替えなんて…!いや、まだ詳しくわかりません…ご存知のかた、教えてください…
ドキドキする(私だけ)図書館。
小さい頃から本大好きっ子だったので図書館にはよく通ってました。
そこに音がない静けさではなく、みんなが「音を立てないようにしてできる静けさ」がたまらなく心地よく感じるので、図書館や教会などはその空間そのものも大好きです。
盛岡駅横のアイーナの中の岩手県立図書館もとってもよいですが、趣がちがいますね…
みんなが触って角が丸くなった手すりや旧式の照明器具に、ドキドキが止まりません…
萌パーツ盛りだくさん。
多部未華子の写真集のロケ地にもなっています。
あの飾らない親近感のある可愛さのイメージと、この図書館はたしかに親しいところがあるかも(強引…)。
個性的で、でも馴染みやすくて、毎日会っても飽きなさそうなところとか。ね、ね?!
外観はもちろん、ちょいちょい好きなパーツが館内にあるのですが、このエントランスの吹き抜けから見える、3階のコンクリートの床がスキ。そこから下方に突き出たライトも良い!どーやって電球変えるのかしら!
茜色に染まる窓と白鳥と。
メインフロアの3階には南向きに大きく開口した窓があります。
夕方には茜色の空が一面に広がって、館内の本もちょっと薄茜色になって、すごく見応えがある。ここもスキ。
冬場は池に帰る白鳥たちがその空を横切っていっちゃったりして感無量。盛岡の恩恵だわ。
ここは貸出カウンターなんだけど、この左奥に見える中3階(てゆうのかな…?)みたいな部分が、この図書館の最も特徴的な空間。
あ、中3階の柵に南部家の家紋の向かい鶴がついてるのも、かわいいね。
隠れ家ならぬ隠れ場所。
中3階の壁際には明かり取りのブロックガラスの窓があって、その前に小さな椅子があるんだけど、背後から光を浴びながらここに座る時、ほんとに幸せな気持ちになる。
館内に沢山人がいるはずなのに、誰にも見つからないところに隠れている私。
誰も知らない特等席を独り占めしている気分。
ちょうど私がよく見るデザイン系の本もこの周辺にあるので、もうこの中3階から出なくてもいい気がしてくる。住みたいくらいスキ。
子どもコーナーではイベントいっぱい。
岩手の郷土資料や、就活に役立つコーナーも、実はあるのです。そしてエントランス入ってすぐ左側にある子供の本のコーナーでは、紙芝居や絵本の読み聞かせなどのイベントが実はかなり頻繁に行われているんだって!
行事予定はネットでチェックできます。
http://www.city.morioka.iwate.jp/kokyoshisetsu/tosho/003864.html
靴を脱いであがるちょっとした小上がりスペースもあって、休みの日とかに子供を連れてきたら楽しいだろうなー!ってすごく思う。
この時はちょうど「ぐりとぐら」のクローズアップだったんだけど、懐かしすぎた…!よく本を読んでくれた母の声が聴こえるわぁ。
この空間が守られることを切に願います…
館内全部、あまりにここちの良い空間なので、本を読んでても、ふと顔を上げて、図書館自体の雰囲気を味わう瞬間が多くなる。そしてその時がまた愛しい。
帰りには高松の池にも立ち寄れるし、本を借りるためだけに行くのがもったいない、美しい建物。どうかなるべくそのまま残りますように…