盛岡のモダンなランドマーク。
「盛岡さんぽ」ができてからそろそろ9ヶ月。いつの間にか沢山の方に読んでいただけるようになって、「盛岡さんぽ・裏」までできちゃって、とっても嬉しく思っています。
実際に見てくださってるのは岩手の方が多いですが、盛岡を知らない人にも盛岡のことを知ってほしいと思いながら書いているので、「ぜんぜん知らなかったけど、ステキなところだね」とか「行ってみたくなった」って言われるとなおさら書いててよかったな~って思っちゃう。
今日はランドマーク的な公会堂にある伝統あるレストラン。観光に来た友人などをよく連れて行くところの一つです。
なんと創業87年…!
新渡戸稲造が愛したレストラン。
1927年って何時代だっけ。大正から昭和になりたての頃、らしいです。
スクラッチタイルの要塞みたいな威厳のある外観の公会堂の横に、色合いの美しい黄色いテントみたいな屋根があって、そこがレストランの入り口になっています。
まずその容姿に惚れて、引っ越してすぐの頃は「もっとも行ってみたいお店」になってました。
お店は地下にあってちょっと薄暗いんだけど、その分現代を忘れて、昔の良いレストランの雰囲気を味わうことが出来ます。
「大正デモクラシー」って言葉を思い出します。
店内はさながらミュージアム。
入ってすぐにかかってるこの美しいフォントの書は新渡戸稲造の書。( ゚Д゚)ヒョエーえらいかっこいい。
そしてテーブルについてふと顔をあげるとそこにかかってたのは深沢紅子の絵。( ゚Д゚)ヒョエー本物や。
内装の素敵さを加速させるのがこの美術館さながらの絵や書たち。行くたびに違うのがかかってるからこれまたびっくりして聞いてみると、このお店には沢山の所蔵があって定期的にいれかえてるんだそうです。
松本竣介、舟越保武をはじめ、高橋忠弥、獅子内武夫、吉田清治、深沢
ここに来ると食べたくなるオムハヤシ。
ランチしか行ったこと無いのですが、コースが月替りで充実してます。ボリュームもちょうどよくて、¥1,300〜3,000くらいで6種類くらいあったと思います。
なのですが、ここに来るとどうも「THE洋食」が食べたくなてしまうw
昔なつかし洋食セットていうのがあって「チーズハンバーグ」「オムレツハヤシライス」「ハヤシライスセット」「本日のカレーライス」があり、平均¥1,200くらい。
ハヤシライス頼むならオムハヤシがいい!オムハヤシにはスープ、サラダ、珈琲がついてますが、私はさらにデザートもお願いしちゃいます。
品が良い。なんか自分もそうなれる気がする。
この日のデザートはカシスババロアりんご添え。
お料理もテーブルセットもとにかく品が良いのです。
カップにはお店のマークがついててとってもかわいいし、カトラリーは創業当時のものらしい。
お客さんも品の良いマダムがほとんど。平日は特に60・70代の紳士淑女のみなさまが多くて、私もなんだか背筋が伸びるようでいい気分になります。
一人で本などを読みつつ、こんなお店でくつろぎながらランチされてるステキなマダム。私もなりたーい!
※2017年11月追記 現在は閉店いたしました